[コメント] 引き裂かれたカーテン(1966/米)
無駄も少なくない気はするけど、思ってたよりは面白い。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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個人的に一番の白眉は殺しのシーン。農村風景と屋内のコントラストの中で効果的に扱われる窓、そして電話、包丁、ガスオーブン、スコップ、「π」の刻印、バイクなど。このシーンはかなり密度が高い。次が美術館のシーンかな。
ただ、見せ場の一つのバスでの一難去ってまた一難的な遣り取りは及第点。そして、劇場内でのシチュエーションはさすがに過去の作品で名シーンが目白押しなだけに、あの程度ではいささか分が悪い。ラストの籠の入れ替わりもやや説明臭い。
全体的を通して流れがあまり良くない印象もあるけど、始めと終わりを毛布の符号で合わせるあたりはヒッチらしいし、そんな細かい演出や遣り取りの中にヒッチならではの面白さを探すこともできる。しかし、あの脱出志願のおばさんのエピソードは明らかに不要だと思う。
(2007/3/14)
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