[コメント] 20世紀少年 第1章(2008/日)
get backじゃないのか!?
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
原作3巻のケンヂがギターを手に立ち上がるシーンは、原作の中でも屈指の名シーンだ。従うことに埋没していたケンヂが、見えないものに抗うという精神を取り戻し、戦いを決意する。映画の中でも重要なシーンとして描かれるが、ケンヂが演奏する曲はT.Rexの20th century boyだ。
いや、このシーンのモチーフとして重要なのはthe beatlsのget backじゃないのか?
原作の魅力の1つは、20世紀の様々なエピソードをモチーフに物語が展開するところだ。登場するモチーフは、クロスロード伝説、ウッドストック、アポロ11号の月面着陸、大阪万博、そして、ルーフトップコンサート等が挙げられる。
映画化する上で、いくつかのモチーフは削られるだろうと思っていたのだが、ここは残してほしかった。あのシーンは「ゲット・バック」を演奏してほしかった。抵抗者だったケンヂが戻ってくる重要な場面だ。「ゲット・バック」を演奏することには重大な意味がある。戦いの結末を暗示する上でも。
映画の出来としてはマズマズだと思います。自作に期待です。
※ルーフトップコンサートとは、ビートルズがアップル社の屋上でゲリラ的に行ったコンサートだ。ビートルズのメンバーが同じ方向を向いて活動できなくなりつつあった1969年、「あのころに戻ろう」と「ゲット・バック」を演奏した。しかし、結果的にこれがビートルズ最後のライブとなる。
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