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[コメント] さよなら。いつかわかること(2007/米)

父や妹の前ではしっかり者を演じてるけど実はまだまだ子供の姉・ハイディと無邪気で寂しがり屋で天真爛漫な妹・ドーン。この2人の対比を観てるだけでもう泣けてくる。満点をあげたいところだけど、★1つ減点とした理由はレヴューにて。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







旅の最終目的地である「魔法の庭」に到着するまでは淡々としたロードムービーに分類されるだろう。

ここでの1日は本当に楽しそう。特にアトラクション「惑星の進化」内での3人は一見すると何の問題もない家族に見える。父・スタンレーにもたれかかる姉妹。その中央で父は何かタイミングを見計らうような、物思いに耽るような、何とも言えない表情で2人の肩を抱く。

アトラクションから出て、「次は何に乗る?」と問う父に、「もう帰ろう」と姉・ハイディは言い出す。あんなに楽しみにしていた妹・ドーンも追随しそれを促す。

まだまだ父には時間が足りないのに・・・。

帰路、本当の目的地となる海辺で。ようやく母の戦死を娘に伝える父。このシーンでは遊園地での無邪気な様子との対比もあって涙を抑えることができなかった。

もう、本作が初出演とは思えないグレイシー・ベドナルジク演じるドーンの泣き顔ったら、多分一生忘れない。

父のセリフは途中、ミュートされてBGMのみに切り替わる。

僕としては、この親子がどういった話し合いをするのかが当初からの目的だったので、この部分の割愛は非常に残念だ。凡その想像はつく。だけど、一番重要なシーンじゃないか。どうしてこんな編集にしたのか残念でならない。どれだけ時間がかかってもいいから、この長い旅の終止符は観賞者に委ねるのではなく、表現者に演じてもらいたかった。

ラスト、母の葬式では、ハイディの宿題となっていた母に関する作文が読まれる。ここでもまた号泣・・・。

実のところ、何より、妻の声で録音されている自宅の留守電に、一人苦悩を吐露しているスタンレー、そして、真夜中に自宅の留守電を遠隔再生してその内容を聞いてしまうハイディ、この辺りからもう僕は涙をこらえるのに必死だったんだけどね。

(評価:★4)

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