[コメント] P2(2007/米)
製作者の犯人への愛着があるのか、ショッキングよりもシチュエーション先行で面白い。いわば血生臭い逃避行か。理不尽な犯行を含めて作風は古典的だし、凡作と言わせない力強さがある。とにかく、真っ白なドレスが汚れると釘付けなわけで……
新星スクリームクイーンの誕生といったところか。ドレスが汚れるにつれて面白さが増していく。手錠、鮮血、泥、水、言うことなし。ま、明らかに胸元を含めて狙っているが、それもまた古典的で好き。こういう女優を待ってた〜。
犯人は完全にイッちゃっているストーカー。一見気さくだが、どこまでが演技なのかわからない……という面白いキャラクターで、実はアンジェラ以上に作品を魅せる存在だったりする。ただ犯行に及ぶまでの過程が不鮮明で、その行為は理不尽というしかない。アンジェラにしても「唐突」感が否めなかったことが丸分かり。
そう、すなわち、「とにかく今、僕は君のことが欲しくてたまらない。だから一緒にイブの夜をすごそうよ!」という犯人の気持ち悪さがあった。ストーカーではあるが、殺人鬼にありがちな理不尽さが良い具合に働いていると思うのだ。
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