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[コメント] トロン(1982/米)

この作品の一番の見所は延々とスタッフロールに出てくる大量の中国人の名前かもしれません。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 公開当時、私はアーケードゲームにはまりこんでいて、どうしても観ておきたいと思っていたのだが、皮肉にもそのために金が無く、観られずに大変残念に思っていた。結局大分経ってからビデオ(当時はレンタルも高かったものだ)で見ることになったのだが、あれ?私が期待していたのはこんな物だったのかな?と首を傾げる結果に。

 確か主人公が造り上げたゲームの名前が「スペース・パラノイア」。それについて熱っぽく語った後、社長がいかに悪辣かを熱に浮かされたように語る主人公を見てると、作った本人こそ、その名前に似合ってるよ。と言いたくなった。

 当時としては斬新な取り組みでCGの電子バイクやタンクなどのワイヤーフレームに美術スタッフが着色して(主に中国への下請けにより)映像に仕上げている。 その部分は非常に綺麗だったが、反面キャラクターの動きがぎこちなく、「戦い」が詰まるところフリスビーだったりして、非常に興ざめた。

 勿論、それは当時のスタッフに対してあまりに失礼だろう。現在と違い、劣悪な環境と精度の低いコンピュータとの兼ね合いを付けるのにどれほど苦労したかは想像に難くない。

 これは実験映像。あるいはエポック・メイキング作品。と称すれば多少は…(結局褒めてねえじゃん)

(評価:★2)

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