[コメント] 女帝[エンペラー](2006/中国=香港)
王妃ワンがイン宰相一家との事前打合せを怠ったために、何もかもがズレズレになってしまった『準備不足』物語。彼女の皇太子への愛が権力への欲望へと変わる心模様がわかりにくかったのが感情移入先を見出せなかった原因。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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面をつけた人々の『死』すら美しく描く映像の美しさには感嘆。ただ、映画というよりはもはやオペラ・宴の域。冗長と感じさせるシーンも多いが、それゆえにラストの20分間の展開は実際よりも速く感じた。
『グリーンディスティニー』・『HERO』・『LOVERS』ときた「中国発」この手の反重力系ワイヤーアクションは正直見飽きてきた。
ハリウッド発『SAYURI』の方が彼女を美しく描くことを得意としているように見受けられたが、如何なものか?
とにかく次回作にはまだ期待しています。
最後のひと突きは・・・誰なんでしょうね。権力のみに執着するしか選択肢がなくなった彼女の、近い将来を暗示しているだけなのかもしれませんね。五代十国とはそういう時代なのですから。
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