[コメント] パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド(2007/米)
情報満載で終えるこのシリーズの主役はやっぱりジャック・スパロウだった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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前作で姿を消したジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の復活が前半の物語で、後半はウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)とエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)のラブストーリーになっている。
この後半のラブストーリーがこの映画の支柱となっているのだが、本作の冒頭、囚われの囚人達が次々と死刑台で絞首刑になるシーン、そしてその列から聞こえてくる屈辱を払拭しようとする囚人達の歌。この冒頭のシーンとラストのシーンが見事につながっていて素晴らしかった。
「海賊」に対する認識、それは我々が見てきた強奪、略奪などあらゆるものを奪い取るもの達という印象を歴史認識の中で見事に払拭させることができた。
むしろこの映画の悪役はデイビー・ジョーンズでもなければ、バルボッサでもない。東インド会社と国家がたくらんだ商取引に翻弄される人たちの復讐の物語だったのだ。
デイビー・ジョーンズのラブストーリーも素晴らしかった。失われた記憶が蘇り、あの醜い姿が一瞬人間になるところは胸を熱くする。
何にしてもこの映画の主役はジャック・スパロウだった。語り部としての役回りもそうだが、常に常識を超えるアイデアでピンチを救う。このキャラを演じるのに、本当にジョニー・デップは集中したと思う。
素晴らしいシリーズだった。 楽しめた。
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