[コメント] バッテリー(2007/日)
文太爺さんの傍で「なんなら」と怒鳴らせるのは楽屋落ちか。日活青春映画の子供版焼き直しがやたら多い当節、本作は優等生の受難を扱ってユニークだが
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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結局日活系の爽やかな収束に向かう。別に爽やかでいいんだけど、も少し何かサムシングがあってもいいのではないか。そうでないと詰まらん。天才児が野球ができりゃ全てOKじゃ、ギャグ抜きの「東大一直線」ではないか。
例えば弟に野球をさせてよかったのか、という倫理観のせめぎ合いが本来もっとあって然るべきところを実に一方的に解決してしまう辺りに、気持ちよく映画を観終わりたい観客の「期待の地平」を逸脱しまいとするノウハウが透けて見え、弱い。死んだらどうするんだ。
いや、いっそのこと弟を殺して、それでも彼は野球が好きだったと回想させれば、なかなかに激しい作品になっていたのではなかろうか。どうやって収束をつけるのか見当がつかないが、そんな映画が観たい。
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