[コメント] バブルへGO!! タイムマシンはドラム式(2007/日)
バブルのババ。
いつか誰かがババを引く。これはその当時からわかる人にはわかっていたはずの事である。そりゃ銀行が潰れるとは想像しなかったろうが、そんなことはこの時代以前から誰も想像しなかったことだ。この時代の人は、みんながみんな「俺だけは絶対ババ引かない」と無責任かつ無邪気に勝手に信じていただけである。この、世相の薄っぺらい空気が、この作品では見事に再現されている。馬場康夫をこそ「バブルのババ」と呼ぶことに、誰も異論はないであろう。
無邪気さの証拠がある。広末涼子が阿部寛にキスを許すべく、目を瞑って顔を突き出すと、阿部ちゃんは広末にこう説教するのだ。「女の子は、もっと奥ゆかしくしなさい!」 バブルを謳歌した人間に、こんなこと言えた義理はない。
しかし、実は私、恥ずかしながら、このシーンにホロリとしてしまったのである。
80/100(07/03/10見)
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