[コメント] 椿山課長の七日間(2006/日)
鑑賞後の一言 「志田未来の才能と共に記憶されるべき一本」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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原作も、後半部分の展開を大きく変更した本映画も、正直あまり好きでは無い。中年おやじが美女となって現世に戻る設定は面白いし、現世に戻った3人それぞれのエピソードも泣けてくる。ただ私はどうしても、椿山の妻が大した仕置きを受けることなく、あっさり許されてしまう結末が納得できない。原作の不快な読後感が映画では改善(?)されているかと思いきや、さらに簡単に許されていたことに驚いた。みんな随分寛大なんだと感心しきり。
私がこの映画を評価するのはただ一点、志田未来という素晴らしい役者が、その持てる才能を存分に発揮した作品であるということ。女の子になった男の子という難しい役柄を見事に演じきり、ヤクザの妻(市毛良枝)を見つめ抱きしめられるシーンでは、もはや神懸り的な存在感でスクリーンを圧倒している。
役者が子役として演じられる期間は短く、特に志田未来はその芸歴の割に映画出演が少ない。今後ますます活躍するであろう彼女の、貴重なモニュメントとして記憶されるべき作品。星4つ。
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