[コメント] コント55号 水前寺清子の大勝負(1970/日)
云ってみればプログラムピクチャーの小品で、水前寺清子のヒット曲「勝負」をからめてこの題名なのだが、プロットとしては大勝負というようなシーンもなく、ゆるーいコメディだ。当時の松竹としても平均的な出来とも思うが、でもこれが安定した仕事ぶりなのだ。
例えば、中盤のプロレスのシーンでアントニオ猪木、ユスフ・トルコ、山本小鉄と出てくるのだが、みんなしっかりとコメディらしい演技をしている。こういうところが嬉しい。「やっぱりこれは映画なんだ」と思う。そしてタイトルに名前を冠する水前寺清子がいい。出番は多く無いが出てくるとシーンをさらう。欽ちゃんも二郎さんも映画の演技をしており、これも結構上手いのだが(特に欽ちゃん)。水前寺の印象が勝ってしまう。
#備忘で脇役などを
・タイトルバック、子供時代の欽一の母さんは水木涼子だろう。
・ヤクザの子分に、当時コントゼロ番地の たんくだん吉(車だん吉)がいる。
・欽一が新聞の勧誘に行くのは何妙法蓮華経を唱える鳳啓助と京唄子。
・二郎さんが新聞の勧誘に行った家の前で土居まさるが登場。滑舌いい!
・すみちゃん−長山藍子の会社の専務は有島一郎。いつもの雰囲気。
・飲み屋のおかみさんで谷よしの。クレジットなし。
・欽ちゃんが勤めるチンドン屋の親方に由利徹。
・二郎さんの会社に集団就職して来た「金の卵」に雷門ケン坊と新井康弘がいる。新井はクレジットなし。
・二郎さんにお金を貸す役でタコ社長・太宰久雄。
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