[コメント] 秋日和(1960/日)
『晩春』から10年の歳月を経て一巡した原節子の役回りが物語構造と同期した侘びしさが胸を打つ。3人組サラリーマン親爺のコンビネーションと岡田茉莉子の艶も完璧な配合度合いだが、結局笠の枯淡世界へと回帰する小津の終着点で集大成。
(けにろん)
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