[コメント] ミュンヘンへの夜行列車(1940/英)
キャロル・リードはヒッチと違ってどうも列車を映画的に見せることには興味がないらしい。またマーガレット・ロックウッドを魅力的に描く気もないようだ。そういう意味で『バルカン超特急』と比べると少々見劣りするのだが、しかし、これはこれで面白いし良く出来ている。
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映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭の大きな窓への寄りのカットや夜の収容所のカットで使われるミニチュアセットは『バルカン超特急』のミニチュアセットとそっくりだ。クリケット好きの英国人旅行者二人−ベイジル・ラドフォードとノーントン・ウェインがこゝでもとても楽しませてくれる。そしてレックス・ハリソンとポール・ヘンリードの見事な存在感。マーガレット・ロックウッドのキャラクターが弱い反面、二人の男優については実によく描かれている。特に後半、ドイツ将校に扮してからのレックス・ハリソンの演技には心底ゾクゾクした。この人の視線の演技は本当に凄い。
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