マット・ディロンが坂道を登っていくシーンから、この映画のハイライトになっていくと思う。或る程度展開は読めながらも良かった。

しかし店主が錠前修理屋を撃つシーン。子供がパパに駆け寄り誤って撃たれる。こんな展開はいろんな映画やドラマで観たシーンだ。「ああ感動の押し売りか・・・」冷めつつあった自分。しかし子供は撃たれていなかった。（後に空砲というオチだったが） これには意表を突かれると共に、目頭が熱くなった。

このシーンを筆頭に一部を除けば、なんとなく希望を持たせる展開になっていく。現実はこうもうまくいかないのかもしれないが、これは映画だ。せめてそこだけでも希望を持とうというメッセージを感じた。そこがアカデミー受賞の所以かもしれない。