同じダメ男でも小澤征悦はエリートだが完全に変質人格者、この映画の西島秀俊の方が小澤に較べると正直だよね。

初セックスが終わった後に僕には彼女がいると言ってしまう男。

相手の気持ちをまったく考えないエゴイストなのか、そういう心の病気なのか、分からないがそういう奴もいるんだろう。

だが、この変というか不思議さがこの映画の核となっている。余韻も男の不思議さが残る。

この映画はある意味では現代の本当の日常を描き切っているのかもしれない。

好きになってもらいたい症候群のねだり人間と、人を好きにさえなれない人間とがいる。どちらも自己チューなのだ。

セックスという本来は愛の成就でさえそこでは屍に成り果てている。

うーん、現代の病みはそこまで来ているということなのか、、。

痛い映画を見てしまった。 でも、真実の映画なのだ。