確かに話は軽いし、エヴァンも勝手な感じではあるんだが、うっかり、こう泣いてしまったんですよねー。

途中まではショックシーン大量発生。謎めいた展開に思わず引っ張り込まれる。その謎(というのは言うまでもなく途切れた記憶だが)が後になるにつれだんだん明らかになっていくのが正にパズルのピースが合わさっていくようでなかなか上手い作り。最後まで飽きずに見られた。時間が戻るところのグラグラ感とかも非常によくできてる。

しかし、エヴァンは最初からケイリー迎えに行ってりゃあ、こんな事にはなってなかっただろうに……。そんな死んでから慌てたってねぇ。しかし、彼もそう思ったから何とかして彼女を救ってやろうと思ったのだろう。何としても……。何と勝手な！と言いたいところだが……くぅ！泣かせるじゃねえか！！エヴァン、あんた良い奴だよ！！はっきり言って失敗ばっかしてて間抜けだけどさ！腕がなくなっても、その時点では時間を戻そうとせず、死のうとするとは……。あぁ健気だねぇ。

そして、そんな私は最後にはしっかり泣いてしまった。あんなにケイリーの事を想っていたのに結局は相容れない人生を選ぶとは。うぅん、一番最初に戻った時の人生だったら良かったのに。でも結局ケイリーだけでなく皆幸せになれた訳だしな。なかなか切ない。エヴァンが幸せになれるよう祈っておりますよ。

いやでもしかし、アシュトンはカッコえかった。いつも、限りなくバカな役ばかりしている彼が、真面目な表情をしているのもまたいい。まぁ、ジョシュ・ハートネットとかでもできそうだけどね、この役。そんなアシュトンも、もう27歳。ティーンのアイドルとか言ってられん年だ……。

この映画は久しぶりに何も考えず、素直に面白いと思えた。あまり文句のつけようもない感じです。自分の夢も叶ったよう。私もあの時もっとあぁしてりゃぁ……(ぶつぶつ)。「結局未来は変わらない」という安易なラストじゃないのも良かった。映画のキャッチコピーにもなった「切ないハッピーエンド始まる」という言葉は良いな。合ってると思った。

しかし、エリック・ストルツは本当にパンフレットで見てもマイケル・Ｊ・フォックスに似ている。マーティン大変だ！……そういや、あれも時を越える映画だったな。