[コメント] チャイナタウン(1974/米)
元祖悪夢にうなされる監督?が踏み込んだハードボイルドという名の未知の領域。しかしその結果は意外にも、例えるなら切れのいい変化球を持ったピッチャーの投げる150キロの速球の如く、あるいはバッティング・コントロールの優れたバッターの見せる場外ホームランの如く、懐の深さを見せ付けるものとなった。
そしてボギー等が演ずるハードボイルド以上にその世界の持つ独特の哀愁を帯びる結果となった。
そして『パルプ・フィクション』以上に「パルプマガジン」(1920〜30年代にアメリカで流行った、粗悪な用紙に書かれた通俗読み物)の世界を構築することとなった。
そのためには極めて俗っぽい風貌や雰囲気を兼ね備えたジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイらの役者陣は不可欠だった。
16年後にはジャック・ニコルソンが自ら監督に当たった続編が作られた。
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