[コメント] トニー滝谷(2005/日)
なんで今頃こんな映画のコメントを書いているかというと
かみさんと初デートしたときに観た映画だから。
今日が結婚記念日だってことを完全に忘れてて、怒られてしまったので ちょっと思い出したのだ。
今、赤ちゃんがぎゃあぎゃふんふん夜泣きしている。
渋谷で、もともと『ターミナル』を観る予定だったのだが どうにも映画館が見つからず、それでこの映画にしたのだ。 もともと村上春樹は同大学同学部で愛読していたということもあり、なんとなくどっかの小さな映画館に入った記憶がある。
たまたま観た映画にしては非常に上質な作品だった。 なによりイッセー尾形が適役だと思った。 これはキャスティングの勝利である。 そして冒頭の語りがスムーズだと思った。 どうしても語りを入れるといかにも小説の映画化といった感じになり不自然になってしまうのだが、それが感じられなかったのはイッセー尾形のなせるわざである。
その何年か後、監督の市川準が亡くなり、ああ、あの映画を取った監督が、と喪失感みたいなものを覚えた。
特別な映画だったのでずっとコメントできなかった。 こんな機会でないと2度と書けない気がしたので。
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