★5 | 村上春樹の研ぎ澄まされた言葉の音列が西島秀俊の朴訥とした語りで意味を失う寸前に、現れ・流れ・消えていく幻視のような情景の中へ坂本龍一の奏でるピアノの一音一音によって打ち込まれて行く。市川準が組み立てた孤独の実写映画。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★5 | ミニマルな形式を徹底することで、市川準がひとつ上のレベルに移行した瞬間。 [review] (鏡) | [投票(9)] |
★5 | やっぱりあんたつまんない人だ。あんたの描く絵がつまんないみたいに。 [review] (まー) | [投票(7)] |
★5 | 色褪せていく記憶が寂しいのでなく、記憶が色褪せていると自覚することが寂しい。(レビューはラストに言及) [review] (グラント・リー・バッファロー) | [投票(7)] |
★4 | 絶妙な配役が描く,今のトニーの心象風景 [review] (moot) | [投票(13)] |
★4 | イッセー尾形の演じる決して若くはない男の孤独とそこからの脱却、白い脱色フィルムの画面に浮かび上がる宮沢りえの、少年のような、あるいは美しい骨のようなモノセックスで華奢で人工的なエロティシズム。市川準は一皮むけたかのようにその映像世界を閉じてはおりつつも豊潤な場に創りあげた。 (水那岐) | [投票(8)] |
★4 | 衣裳部屋で突如泣き崩れる宮沢りえ。その気持ちは確かに自分にも伝わってきた。何故なのか説明などできない。理屈ではないのだ。 [review] (緑雨) | [投票(4)] |
★4 | 村上春樹の魅力の一つである独特の文体を生かすためには、ナレーションを中心に進めるこのつくりもありなんでしょう。宮沢りえが説得力を持って美しいです。 [review] (さず) | [投票(3)] |
★4 | 映像による短編小説の妙。こういうのってあったようでやはり新鮮。映像処理はもう耽溺、流暢、美の極地。東京人の孤独が露わに、、。しかし、映画という素材でこのナレーション方法は是非論があるべき。そこを逆手に取った秀作。 (セント) | [投票(2)] |
★4 | 市川準の映像技術の集大成。1カット1カットが惚れ惚れするくらいに美しい。宮沢りえも最近の映画の中では群を抜いて美しい。が、しかし、それがドラマに昇華できているかというとそうでもなく、散文調の詩を読んでいるようでなぜか心に残らない。 (すやすや) | [投票(1)] |
★4 | 平易な言葉でありながらしっかりと印象に残る村上文学の世界を透明感のある映像と音楽と宮沢りえというトリプルコンボを駆使してよくぞまとめあげた。 [review] (TOMIMORI) | [投票(1)] |
★4 | 窓から差し込む木の影が壁の上で揺れている。部屋の中を風が通り抜ける。詩的な映画表現がすてきでした。 (カフカのすあま) | [投票(1)] |
★4 | 笑っていた彼女と、泣いた彼女。 [review] (booca) | [投票(1)] |
★3 | 右から左へと流れて行く、人生絵巻きは心地良かったけれども、原作と違うラストに不満で台無し。村上春樹は、端正なイメージが付きまとうが、本質的にはもんんのすごくグロテスクな作風の人だと思う。その一皮向こうを描いて欲しかった。 [review] (uyo) | [投票(6)] |
★3 | 傷口に風が当たれば痛いという肉体的な感覚を、オープンセットで表現するなんて。 [review] (林田乃丞) | [投票(2)] |
★3 | 霞がかかったような淡く鈍い色彩が、トニー滝谷の存在感そのままに。 [review] (わさび) | [投票(1)] |
★3 | 「言葉」を西島秀俊のナレーションに変換し、「行間」をイッセー尾形が演じる。「時間」をパン撮影に託し、絞り込んだ色調で「空気感」を表現した。・・だけど・・ [review] (sawa:38) | [投票] |
★3 | ひとの孤独を見事に描いてはいる。原作・監督・ナレーション・音楽、そして主要キャスト…。しかしそれを描く事でどうしろというのか。 [review] (死ぬまでシネマ) | [投票] |
★3 | 村上春樹があまり好きではない私としては、なんだかピンと来ない。 (kenichi) | [投票] |
★2 | 1・わざわざ映画館まで出かけてって、みなさんの朗読会を観たかったわけじゃないんですわたし。 2・あのねぇ...。あの衣装部屋、そーんなにすばらしい服があったのでございますの? [review] (浅草12階の幽霊) | [投票(5)] |
★2 | 市川準(b.1948)、村上春樹(b.1949)、広川泰士(b.1950)、坂本龍一(b.1952)、イッセー尾形(b.1952)。「喪失」の世代。粗雑な静謐。付き合いきれません。 [review] (ぐるぐる) | [投票] |
★1 | ナレーションと物語世界をシンクロさせる演出はやめていただきたい。スキじゃない。そして村上春樹もやめていただきたい。スキじゃない。だったら見なきゃいいんだ。
でも宮沢りえがスキなんだもん。 (あちこ) | [投票] |