[コメント] トニー滝谷(2005/日)
平易な言葉でありながらしっかりと印象に残る村上文学の世界を透明感のある映像と音楽と宮沢りえというトリプルコンボを駆使してよくぞまとめあげた。
サントラの解説書によると、市川準は坂本龍一に、この影の薄い男の物語にふさわしい「無くてもよかったような」音楽を作って欲しいと依頼したそうな。
またイッセー尾形は市川準の指示で意図的な演技は一切排除し、自分では見ることのできない自分、つまり「演技の影」を見い出したそうだが、坂本の音楽を「水琴窟のように胸の中のカメに響く」と表現している。名言だ。
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