コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 2046(2004/中国=仏=独=香港)

このままこの物語は終わってしまうのか。宇宙に独り、どこにも辿り着けないまま漂流するような寂しさ。 辛い物語だった。
レディ・スターダスト

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







個人的に一番辛いシーンはジンウェン(フェイ・ウォン)の結婚が分った瞬間だ。それまではどこか夢現な世界を漂い気付かぬフリを決め込んでいられたのが、幸せを掴み着実に変化していく者がいる現実を突き付けられた。それでもチャウ(トニー・レオン)は笑顔を見せる。 やめてくれ、何故まだ笑って見せるのだ。

チャウ(トニー・レオン)がどこかで哀しみを露にしてくれたら、いっそ泣いてくれたら観ているこちらとしても幾分か救われるのに、小説の中の自分の分身:タク(木村拓哉)を通してでしか泣く事も「俺と一緒に行かないか?」と告白する事も出来ないなんて、それはあまりにも哀しい。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (6 人)赤い戦車[*] きわ[*] sawa:38[*] 町田[*] kazby[*] ぽんしゅう[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。