[コメント] 陽気な渡り鳥(1952/日)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いつものように安部徹の座長は手品師のアワシマを口説く。プレゼント渡されてアワシマ「けど私、それをいただく筋合いは」安部「筋合いも蜂の頭もないよ」。こんな云い回しは始めて聞いたのだった。安部は彼を尻に敷く桜むつ子とふたりで金持って逃亡。残った団員で新劇団を立ち上げるという筋。安部は人気の出たひばりを騙し取ろうとして継母の望月優子と傘で大立ち回りを演じて笑わせてくれる。
貰い子で家に帰りたくなくて方々うろついて、電信柱の下で貰った人形と遊んでいるひばりがメロウでいいショットだった。戦争でお父ちゃん死んじゃったと云っていたが斉藤達雄と再会する。昔は孤児の映画が多かった。ひばりの初期作もそうだ。今は家族愛の映画ばかりで、世の中かわったものだといつも思う。
♪お煎にキャラメル という売り子の唄がとてもいい。飛び込みで劇場で唄って客がやんやの歓声を上げるのが当然と思われる。ただ舞台のダンスはイマイチ。オープニングとラストで太股も露わな妖艶なラインダンスに混じって踊っているのは奇怪でやり過ぎの感じがする。本作で残念なのは桂木洋子の保育園の先生が殆ど活躍しないこと。堺駿二のコメディはいつも通り平凡。冒頭の女剣劇がとてもカッコいいのだが誰だろう。
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