[コメント] 新エクソシスト 死肉のダンス(1973/伊=独=スペイン)
ほぼテリー・サヴァラスの一人勝ち。ロリポップくわえたスキンヘッドの悪魔像。街のあちこちでヒョッコリ顔を出す様がなかなかチャーミングです。人形屋のオヤヂとの怪しげなツーショットもナイス。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ちなみにこの評点は「リサと悪魔」版。
ホラーというよりは、ホラーテイストの幻想譚。しかも不能のマザコン息子と嫁に亭主を取られた母親(しかも息子との近親相姦の匂いが濃厚)に欲求不満で手当たり次第に男を漁る嫁に若い女の体の虜になる義父、という設定はある意味キツめの艶笑っぽくもある。しかしその割には、それぞれがみんな深刻な顔して話が展開していることに妙な違和感を。唯一全体に漂っているキッチュなテイストを弁えているのが、召使に甘んじている悪魔ことテリー・サヴァラス。ということで、彼がこの映画をしょって立っていると言っても過言ではないでしょう。
もう一つの『エクソシスト』との無理やりリミックスバージョンは相当強引。話はごちゃごちゃだし、憑いているのが霊なんだか悪魔なんだか全くわからない。あそこまでやった女優が不憫に思えてきます。
(2007/3/8)
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