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[コメント] セクレタリー(2002/米)

SM描写のある映画というととかく外見の異常な部分ばかりが描かれがちで、この映画もマニアックかつエロティックなSM描写はあるが、サドとマゾの性癖のある人間の悩みや苦しみ、喜びなど心理面が丁寧に描かれ、さらその解決法にまで迫っているところが素晴らしい。
わっこ

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サド性癖のある神経質な弁護士とマゾに目覚めた自傷癖の秘書の危ない職場恋愛を描いた映画。

SM描写のある映画というととかく外見の異常な部分ばかりが描かれがちで、この映画もマニアックかつエロティックなSM描写はあるが、サドとマゾの性癖のある人間の悩みや苦しみ、喜びなど心理面が丁寧に描かれ、さらにその解決法にまで迫っているところが素晴らしい。

ストーリー的には、エドワードの方はリーに対しどんどんサディスティックな仕打ちがエスカレートしていくことに恐れを感じ、次第に彼女を避けようするが、リーの方はエドワードの仕打ちがエスカレートすればするほど、彼を求めるようになっていき、ついに破局が訪れるという展開。最後はリーが自分の心を解放してくれたエドワードのために彼の命令を守って1週間に渡り飲まず食わずで事務所の机から動かず彼を待ち続け、ついに彼の心を開かせるところは感動的であった。

不満な点としてはリーは自傷癖があり、内に悩みを抱えるタイプの割には少々行動が外向的かつ積極的すぎる気がした。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)甘崎庵[*] ねこすけ[*]

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