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[コメント] おもひでぽろぽろ(1991/日)

アニメにしては、現実的すぎる。変なところで。
かねぼう

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なぜに農村?この点がはっきりしない。

主人公の人生の節目を描いた作品なのは分かるが、そこで主人公が農村の暮らしに憧れを抱いているという設定にする必然性がない。主人公が農村にとどまる決意をしたのは、まさか「そこが農村だから」という身も蓋もないような理由からではなかろう。むしろ映画のテーマとしては、昔の自分を回想するにつれて、それへの憧れから、という部分が大きいはずだ。(子供の頃の主人公と農村との繋がりの描写があるなら、この条件は満たされるが、そんな描写はない。)

たしかに農村=昔、懐かしい、という図式が成り立たないわけではないけど、その図式を利用しただけにしても、農作業のシーンの挿入などで実際的な農村が強調されすぎている。たぶん結婚の先にある現実の生活も加味してのことなんだろうけど、これではあまりにも現実的すぎる。

そのせいか変に都会の生活の否定みたいな主張があるようにも感じて、焦点がぶれてしまった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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