[コメント] ルパン三世 カリオストロの城(1979/日)
大人は“こんなのルパンじゃない!”と考えるが、子供は“今度のルパン優しい!”と感じる。「俺のポケットにはでかすぎらぁ…」との台詞はルパンの惚れ過ぎない美学を顕在化させており、この映画は子供の感性の味方として正しいのだと思う。
その後MはOと語らってのルパン潰しを企てたが実現を見なかった。そのOが監督するはずだった幻の一本の内容は、ルパン三世とは大衆心理が作り上げた偶像であり実在しなかった…という無茶なものだったらしい。
実現してしまえば良かったのに、とも思う。何故なら、実現を見たとしても『ルパン三世』がそこで終わってしまうことはなかっただろうから。
大きな魅力を持つキャラクターは求められ続ける運命にある。同時に少しずつ変わっていく宿命にもあるのだ。
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