リーダーさんのコメント: 投票数順
ゴーストワールド(2000/米) | 疎外感なんて、20年も生きてりゃ誰だって感じてんだよ。それでも砂を噛む思いで、周りに合わせて生きてるんじゃん。それを「俗物」で片付けられちゃたまんない。この映画をタテに、自分のイタさを顧みないサブカル野郎が増えると思うと虫唾が走る。 [review] | [投票(13)] | |
羅生門(1950/日) | タイトルを「藪の中」よりポピュラーな「羅生門」に変えるために取って付けたとしか思えない安易なラストが、原作の持つ不条理さを教訓じみた陳腐なものに変えてしまった。 | [投票(7)] | |
河内山宗俊(1936/日) | 山中貞雄、最後の抵抗。 [review] | [投票(6)] | |
静かなる決闘(1949/日) | ともすれば「明日があるさ」的根拠のない希望を観客に押しつけたまま終わりそうなところを、ラストの志村喬の言葉がそれを許さなかった。そういう意味では『羅生門』と対照的。ブラックジャックとピノコみたいな三船と千石も良い。 | [投票(6)] | |
贅沢な骨(2001/日) | 屋上の影踏みの描写はうまいと思ったけど、「君は汚くなんかない!」といったNGワードの連発や「ナイフより冷たい〜♪」と臆面もなく歌われる挿入歌にはさすがにひいた。 | [投票(6)] | |
ジョゼと虎と魚たち(2003/日) | 「俺だって歳をとるんだから」という恒夫の台詞には、明らかに(二人で)というニュアンスが含まれていて、それから先に流れるであろう、途方もない時間を感じさせ、胸を打った。 [review] | [投票(5)] | |
家族の肖像(1974/仏=伊) | 物腰の柔らかい美人はいるが、美そのものは多分に図々しいものである。人の心に土足で入り込んできて、散らかしたまま出て行くものである。それは額に入れて愛でるものなんかではない。映画史上もっとも美しい闖入者たち(たぶん)に乾杯。 | [投票(5)] | |
斬る(1968/日) | 歴史がきちんと描けているので、フィクションに徹した黒澤映画のような突き抜けた爽快さはないが、時代に翻弄される人々(敵も味方も)の気持ちが伝わってきてずっしりとした手応え。それでいて個々のキャラクターはあくまでもポップ。 | [投票(5)] | |
気狂いピエロ(1965/仏) | 白黒では成立しない映画。この目の覚めるような赤・青・黄色は永遠に色褪せない。 | [投票(5)] | |
翔んだカップル(1980/日) | マンガ原作&アイドル映画ということで過小評価されている作品。公開より後に生まれたので先入観無しに見ることができたが、凄いシーンが随所にあった。特に尾美としのりが一人で出てくるシーンは全て良い。先生役の円広志演技上手すぎ。 | [投票(5)] | |
ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ) | 人種・宗教間の対立、移民を食い物にする徴兵制度。19世紀のニューヨークが抱えていたさまざまな問題が提示されたままで終わり、ラストに向かって収斂されていくという展開にならなかったのには不満が残った。 [review] | [投票(4)] | |
どですかでん(1970/日) | なんだこれは?まるで死人の夢だ。そしてこれほどまで原色で溢れかえった画面から空寒さすら感じるのは何故?黒澤の魂は一体何と戦っていたのだろう。 | [投票(4)] | |
田園に死す(1974/日) | 総天然色の『8 1/2』。この世で一番浅ましくて、醜くて、ゆえに愛おしい母親という存在。そこから逃れるためには、「殺す」か「捨てる」しかないのだという寺山の哲学が一貫している。 | [投票(4)] | |
白痴(1951/日) | 公開当時酷評されたのも当然。のちのサイケデリックにも通じるような奇妙な演出。少なくとも20年は進んでいた。一部、二部それぞれのラストは、降り積もる雪の様な人間の「恐怖」が「狂気」に変わる瞬間を捉えていて戦慄を覚えるほど。 | [投票(4)] | |
みな殺しの霊歌(1968/日) | さすがに犯罪自体の猟奇性は薄れてるだろうし、動機に不明瞭な点も多いが、それら全てを「なんでもないよ。名前も知らなかったんだ」という台詞だけで納得させてしまう圧倒的な演出力。乾いたユーモアもある。 [review] | [投票(3)] | |
素晴らしき哉、人生!(1946/米) | アメリカの演歌。浪花節に素直に涙しつつも、果たして自分は他人の人生に影響を与えるほどのことをしてきただろうかと省みるに、無責任に喜んでばかりもいられず、心が洗われるというよりはむしろ死にたくなった。 | [投票(3)] | |
ああ爆弾(1964/日) | 大名大作は15年後に不死鳥の如く復活。バスジャックをして今度は皇居を目指します。 | [投票(3)] | |
赤ひげ(1965/日) | ここにあるのは確かに幼稚で見え透いた人情劇かもしれないけど、それに真正面からぶつかっていった黒澤の気概をぼくは信じてみたい。ホント恥ずかしいけど実際感動したし。泣けたし。 | [投票(3)] | |
悪い奴ほどよく眠る(1960/日) | 復讐の動機が弱いというか、個人的面識の少ない父親が殺されたぐらいで、なんでそこまでしなきゃならんのか。取って付けたような三船の説明を聞いても今イチ伝わってこなかった。 | [投票(3)] | |
ぼくの伯父さん(1958/仏=伊) | 愛すべき箱庭映画。画面の隅々にちりばめられたイタズラっぽい仕掛けが動き出すのを見てるだけでもワクワクしてくる。 | [投票(3)] |