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[POV: a Point of View]
アクションは浮遊する 程小東の世界
武術指導の資料 その四

◆ユエン・ウーピンと並び海外市場で大人気のチン・シウトン。彼の世界では剣士も忍者も空を飛ぶのだ!◆A:監督作、B:武術指導、C:子役時代。
A★5スウォーズマン 女神伝説の章(1991/香港)デビュー作につながる荒唐無稽路線での代表作のひとつ。
A★5ザ・SFX時代劇 妖刀斬首剣(1982/香港)初監督作。サムライも忍者も飛ぶ!
A★4チャイニーズ・ゴースト・ストーリー(1987/香港)“美しい”アクション、“優雅な”ワイヤーワークの決定版。
A★3新・流星胡蝶剣 秘術VS妖術(1993/台湾=香港)確か竹林のシーンがあったような。キン・フーへのオマージュ?
A★3スウォーズマン 女神復活の章(1992/香港)
A★3チャイニーズ・ゴースト・ストーリー3(1991/香港)
A★3チャイニーズ・ゴースト・ストーリー2(1990/香港)
A★3スウォーズマン 剣士列伝(1990/香港)クレジットでは監督はキン・フーのみだが、ほとんどを監督。香港電影金像獎最優秀アクション賞受賞作。
A★0冒険王(1996/香港)なにかに似ている。
A★0沈黙の聖戦(2003/米)レッツゴー・ハリウッド。
A★0レディ・ウェポン(2002/香港)
A★0サイキックSFX 魔界戦士(1985/香港)香港電影金像獎最優秀アクション賞受賞作。
A★0テラコッタ・ウォリア/秦俑(1989/香港)チャン・イーモウとの交流はここから始まったらしい。
B★5少林サッカー(2001/香港)香港電影金像獎最優秀アクション賞受賞作。
B★4ドラゴン・イン(1992/香港)台湾金馬賞最優秀アクション賞受賞作。ほんとキン・フーと縁が深いですね。
B★4チャイニーズ・オデッセイ Part1 月光の恋(1995/香港)part2も。 [comment]
B★4決戦紫禁城(2000/香港)
B★3王妃の紋章(2006/香港=中国)スローモーションはもういいっす。
B★3HERO(2002/中国=香港)この緩いアクションの犯人は監督かチン・シウトンか。香港電影金像獎最優秀アクション賞受賞作。
B★2蜀山奇傳 天空の剣(1984/香港)ワイヤーアクションにド派手な特撮を加えることで話題になったそうです。
◆1953年中国安徽省生まれ。父はチャン・ツェーとともにショウブラ新派武侠ブームを支えた職人・程剛監督。…◆この程剛監督というひとは、広東語映画界で脚本家として活動したのちショウブラの編集者となり、そして監督になったという叩き上げの“職人”である。残念ながら監督作品は現在までのところ日本未公開。2年ほど前にNHKが放送した『香港映画のすべて』という番組において『十四女英豪』(←傑作!)がわずかに紹介されたに留まる。無念!…◆この程剛監督は幼いころ子供劇団に所属していたそうで、そのせいか息子チン・シウトンを、ジャッキーらのいた中國戯劇学院などと並ぶ京劇学校のひとつである東方戯劇学校に入学させた。その東方戯劇学校の理事の一人がキン・フー監督。その縁で同監督の『大酔侠』に出演。京劇学校にて技術を習得したのち、十代後半ごろよりスタントマンとして活動を始める。…◆チン・シウトンのアクションの特徴は何と言っても大胆なワイヤーワークにある。彼はワイヤーワークにクレーンを使用することで、ツイ・ハークとともに武侠映画の新たな次元を作り上げた。また父の影響かカットの割り方つなぎ方が細かい。京劇で学んだ美しい型と巧みなカット割り、そしてワイヤーワークによるダイナミズム。これらにより、チン・シウトンの映画においては、武術の出来ない俳優も美しい剣士と化するのだ(出来る人に対する演出はまあちょっと歯がゆさを感じることもある)。…◆現在のアクション映画に多いカットの細かい演出はほとんど彼の影響下にあると言っても良いとおもうけれど、あのリズム、優雅さはチン・シウトン独特のもの。特に時代劇ではヒラヒラとその美しさが際だつ。…◆手塚治虫の『どろろ』映画化でアクション監督になったそうで。さあどうなるんでしょう?
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