北朝鮮から中国を経由して韓国にたどり着いたジナイム・ソンミは「脱北者」として暮らし始め、ブローカーに紹介してもらった食堂の手伝いの仕事につく。彼女には中国に遺してきた父親がおり、韓国に呼ぶためにもお金が必要であることから、もう一つ仕事をしたいと話をし、新たに小さなボクシングジムの掃除の仕事に就く。ままならぬ日々にいらつき、ある夜、サンドバッグを叩きつづけるジナを見かけたジムの館長オ・グァンノクは彼女に「アマ大会に出ないか」と声をかける。(104分)