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[あらすじ] アメリカ アメリカ(1963/米)

作者エリア・カザンは生まれはトルコだが、ギリシャ人だ。昔伯父の移住でアメリカに来た。トルコでは、ギリシャ人そしてアルメニア人はもっと昔に征服された少数民族(マイノリティ)だ。本編は、その伯父スタヴロスの物語。1896年。首都コンスタンチノープルで圧政に苦しむアルメニア人が銀行を襲う。事件は鎮圧されるが「アルメニア人に身の程を知らしめよ」という皇帝命令が全国に飛ぶ。ここ片田舎アナトリアでも軍がアルメニア人の教会(キリスト教)に人を閉じ込め火をつける。スタヴロスの親友ヴァルタンは兵士と闘い、殺される。現場にいたスタヴロスは逮捕されるが、父が長官と懇意であった為、ただ1人釈放される。(まだ続きます)
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スタヴロスはヴァルタンから聞いていた自由の国アメリカにいつか行きたいと憧れていた。父も長官と親しいとはいえ、被征服民族故おびえて暮らす毎日。しかし胸の内にはギリシャ人という誇りがあった。そしてある夜スタヴロスを呼び、「お前はコンスタンチノープルの親戚へ行け。もうこんな田舎は沢山だ。我が一族も移住すべき時だろう。その先達になれ」と、全財産を持たせて送り出す。スタヴロスも「そうだ。コンスタンチノープルに行けばアメリカにも行けるぞ」と張り切る。家を出て、山を越え、川を渡り・・・怪しげな男と知り合いになる・・・が、旅は始まったばかり、何が待ち受けている事やら。174分。

巨匠エリア・カザンの先祖の伝記。‘アメリカ アメリカ’は、主人公が港の荷運び人をしていた時いつも「アメリカ、アメリカ」と言うのでついたあだ名のこと。

(評価:★5)

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