ある日皆でゲームセンターに行く。その時由紀夫は偶然、ある弁護士の鞄がすり替えられるのを見てしまう。ゲーセンを経営するソシキのボス富田林さん(柄本明)に挨拶したその弁護士は、その後、陰で秘書の梅子(橋本マナミ)とキスしている間に、ニット帽の男に鞄をすり替えられたのだ。

由紀夫は追いかけたが、ニット帽は別の男(長江英和)に鞄を渡し、別の男はタクシーで去り、ニット帽も結局は追いかけられなかった。

丁度知事選が有り、新人赤羽氏と現職白石氏が火花を散らしていた。そしてその赤羽陣営にその弁護士がいる事が分かる。

この事が発端だった。その後、夜分に泥棒に入られたり、不審な心中事件(何とあの秘書とニット帽の心中だ！)が有ったり、友だちの闇バイト、富田林さんも絡んできて、由紀夫と4人の父親は完全に事件に巻き込まれていた･･･、107分。

吉本興業製作。伊坂幸太郎同名小説の映画化。東京国際映画祭で上映した。