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[あらすじ] 銭形平次捕物控 女狐屋敷(1957/日)

江戸。海神祭で賑わうみゆきヶ浜。多くの見物船が出ていた。突然その一隻がひっくり返る。大きな被害は、幸いなかった。材木問屋大手の美濃屋善兵衛(香川良介)は新興宗教、天心教の赤座真乗(しんじょう:小堀明男)と対面していた。その赤座、「我が教祖、天童四郎(伊沢一郎)様のご宣託通りでしたね。みゆきヶ浜の水難は。次は深川で剣難が有りますよ。」深川で、踊り、演劇の発表会。その舞台最中に、お師匠さん、藤間勘美津(かみつ:木暮実千代)の相手役の芸者染次(浜世津子)が鎌で刺される。鎌が本物とすり替えられていたのだ。(まだまだ続きます)
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岡っ引き(下記*1)三輪の万七(東良之助)は当然、勘美津を下手人として捕まえる。がやがて、新たなご宣託が出たと噂が経つ、「犯人は芸者の君香(きみか:江島みどり)。嫉妬が原因だ。しかし君香は罪を悔い、毒を飲んで自殺するだろう」。その通りになった。

ある日豆腐屋六兵衛が、川べりに死体となって浮かんでいた。駆け付けた女岡っ引きのお品(近藤美惠子)は、彼の財布から、天心の文字入り小鏡を見つけ出す。信者だったのか?やがて夜、お品が木場を歩いていると、黒覆面の侍たちに襲われる。「先ほどの死体から取った財布を出せ」。その時声がした、「お品ちゃん、渡さねぇ方がよござんすよ」。「あっ、銭形の親分さん!」平次(長谷川一夫*2)であった。「あっしも現場の後ろにいた。こいつらが陰からお品ちゃんをじっと見ていたので怪しいと思い、今迄つけていたのさ。こいつらが犯人じゃないのかい?」と言って振り向きざま、斬り付けてきた侍に銭を投げつけた。

大奥までも巻き込もうとする天心教の狙いは? 神の水の謎とは? 熱心な信者の美濃屋善兵衛にもご宣託が下る―「龍に咬まれて死ぬぞ!」。平次たちが幾重にも守る中で何と・・・! 平次が一大決心をする、89分。

(*1) 江戸では岡っ引き、京都、大阪では目明しと言ったらしい。(角川文庫―S32年所版。解説より)

(*2) 銭形平次捕物控の映画化作品は多いが、長谷川平次が18作で最多。本作は、その12作目になる。

(評価:★3)

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