東京国際映画祭での受賞歴があり、地元栃木を拠点に活動する映画監督の渡辺(渡辺紘文)は新しいシナリオも書けず、東京からの仕事の依頼も来ない日々を過ごしていた。そんな渡辺のもとにコレエダ監督の代打の仕事が舞い込み沖縄に向かう。依頼された地元の成金社長(尚玄)の映画化に取り組むがこれが上手くいかない。しかたなく単身でコロナ禍のなか自分の過去作品を上映してくれる映画館を探して各地のミニシアターを巡る渡辺は、映画のミューズ(平山ひかる)に導かれるように沖縄から北海道にたどり着く。栃木県で「大田原愚豚舎」を起こし映画製作を続ける監督で役者でもある渡辺紘文が主演を務めるリム・カーワイ監督作。(103分)