1930年代、日中戦争前夜の中国の武術界。北の八卦掌を率いるパオセン（ワン・チンシアン）は、北部と南部の流派統一を進めていたが高齢のために引退を決意。南の詠春拳の使い手イップ・マン(トニー・レオン)と引退試合を行い彼を真の宗師〈グランド・マスター〉として後継者に指名した。しかし、パオセンの後、八卦掌を率いる弟子のマーサン(マックス・チャン)はこれに反発。さらに、パオセンの娘で奥義六十四手の使い手ルオメイ(チャン・ツィイー)も父の反対を押し切りイップ・マンへの挑戦を申し出るのだった。激動の戦時を経て、3人の愛憎劇に10数年の歳月が流れる。偉才ウォン・カーウァイのカンフーアクション（123分）