[あらすじ] グリード(1925/米)
サンフランシスコで歯科医を開業しているマクティーグ（ギブソン・ゴーランド）は、親友のマーカス（ジーン・ハーショルト）の紹介で、彼の恋人であるトリナ（ザス・ピッツ）という女性と出会った。次第にトリナに魅かれていくマクティーグに、マーカスは男気から彼女を譲ることにする。しかし、マクティーグとトリナが結婚してすぐ、彼女が以前に買っていた宝くじが5000ドルの当たりを引き当てたことが分かってから、トリナもマーカスも人が変わったように貪欲さ（グリード）をむき出しにするようになり、そしてそれは、マクティーグの運命をも大きく変えていくことになる。[140分／モノクロ／スタンダード／サイレント]
エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督のMGM入社第1回作品。
原作である『マクティーグ』を、1ページ1ページそっくりそのまま映像化したシュトロハイムのやり方のため、製作費は当初予算の3倍にふくらみ、出来上がったオリジナルは40〜42巻、上映時間にして8時間とも10時間ともいわれる長さであった。
シュトロハイムは会社の要請に応じて20巻に再編集したものの、それ以上の短縮を拒否したため、結局会社側はシュトロハイムから編集権を取り上げ、10巻にまとめた上『グリード』にタイトルを変更して公開した。現在観ることのできるのはこのバージョンである。
なお、オリジナル版は1回だけ試写がされたが、その後プリントが失われたらしい。ただし、1999年に250分のバージョンが修復されている。
(評価：)
投票
| このあらすじを気に入った人達 (4 人) |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のあらすじに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。