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[あらすじ] われ一粒の麦なれど(1964/日)

農水省に勤める公務員・坂田(小林桂樹)の職場に、ある日一件の間違い電話が入った。それは子どもがポリオにかかった女性が半狂乱になりながらかけてきた電話だった。そういえば最近、新聞やTVでもポリオ患者が増えていると言っている…。この電話以来、ポリオという病気が気になっていた坂田は、さらにTV局記者の熊谷(大村崑)と知り合い、全国で増え続ける患者の悲惨な実態を彼から聞く。ソ連で開発された生ワクチンしか、有効な予防策はないということも…。今や坂田は、自らの仕事を放り出し、ポリオ撲滅のため飛び回るようになっていた。[108分/モノクロ/シネマスコープ]
Yasu

松山善三の監督4作目。

主人公のモデルになったのは、当時NHK記者だった上田哲(のち参院議員)。1960年夏に北海道で始まり、やがて全国に広まったポリオ(脊髄性小児麻痺)の流行に対して、上田はまだ100%の安全性が証明されていなかった生ワクチンが究極の予防薬であると確信し、NHKの人気番組内でワクチンの投与を訴えるキャンペーンを起こした。最終的に、この運動は厚生省によるワクチン一斉投与につながり、世界で初めて、一国内でポリオを根絶することに成功した。

(評価:★3)

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