まあだだよ(1993/日) | ★3 小説家・内田百間(松村達雄)と、旧制高校での教え子たちとの交流を描いた作品。「先生お邪魔します」「何だ、君たち(井川比佐志・所ジョージ)か。まあ上がんなさい」「あらいらっしゃい」「おっこれは奥さん(香川京子)どうも」「で何の用かね」「いえ実は“摩阿陀会”というのを始めたいと思いまして」「何だいその“まあだかい”というのは」「先生がなかなかクタバラないんで、一つ同窓会がてら先生を囲んで『まあだかい?』と皆で聞こうという会ですよ」「ひどいね。だが有難い話だ、喜んで出させて頂こう」「その調子だとまだ先は長そうですね」「そりゃまだだよ」「まあだかい?」「まあだだよ」。[134分/カラー/ヴィスタ] [more] (Yasu) | [投票(3)] |
道(1954/伊) | ★5 粗野で乱暴な大道芸人のザンパノ(アンソニー・クイン)と彼に拾われた知恵遅れの女性ジェルソミーナ(ジュリエッタ・マシーナ)。二人は共に巡業回りをするが、ザンパノはジェルソミーナに対して事あるごとに粗暴な振る舞いをする。それでもザンパノから離れられないジェルソミーナ。あるときジェルソミーナはサーカス団の芸人マットに出会い初めて自らの存在意義に気づくが…
[more] (モモ★ラッチ) | [投票(5)] |
ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-(2002/仏=独=ルーマニア) | ★4 ナチスの親衛隊であるクルト中尉(トゥクール)は化学の分野で才があり、自身が関わっていた薬物や研究が正しく使われていると信じていた。しかし訪れたポーランドの強制収容施設にてユダヤ人虐殺を目の当たりにし呆然とする。非人道的な行為を見過ごせず良心の呵責に苛まれたクルトは、カソリック教会に駆け込むが、司教は虐殺など流布しているデマだと取り合おうともしない。しかし居合わせた修道士リカルド(カソヴィッツ)だけはクルトの話に真摯に耳を傾け、黙っては居られずに共に立ち上がるのだった…。『Z』、『ミッシング』などで著名な社会派コスタ=ガヴラス監督がついにホロコーストをテーマに挑んだ意欲作。(カラー 126分) (TOBBY) | [投票(2)] |
ジギー・スターダスト(1973/英) | ★4 「みんな、僕だよ。最高のライブだった。今夜のショーは特別だ、一生忘れないだろう。だって今夜はツアーの最終日、そして…」1973年7月、ロンドンはハマースミス・オデオンで行われたワールドツアー最終日のライブ映像。ソングリストはこちら→ [more] (レディ・スターダスト) | [投票(1)] |
ベルベット・ゴールドマイン(1998/英=米) | ★5 伝説のエメラルドのブローチ。ソレを持つモノは男でありながら、男を愛し、芸術に変革と新風を起こす宿命を背負う事になっているのだ。最初に手にしたのはオスカー・ワイルド。宇宙人がそのブローチと共に捨てて(置いて?)いった赤ん坊は成長し、男ながらに男を愛し、文学界に革命を起こす。そして、月日は流れて1970年代。そのブローチは美しき男たちの間を渡り歩き、ロックの世界へ流れ着く。折しも時代はフリー・セックスの時代に突入。街は自由な性を謳歌する若者で溢れていた。エイズを知らぬ世代は無邪気に愛し合い、傷つけ合って暮らしていた。そんなロックの世界にあこがれる一ロックファンの青年の、自立と同性愛への目覚め、ひりつくようなロックへの憧れや幻滅などを通して、監督自身の「ゲイ資質」も炸裂。男が男を愛し、「抱かれたい」と思う経緯がなんとなく理解できる、純粋な「ファン映画」と言えるのではナイカ?(違うか?)
[more] (ボイス母) | [投票(9)] |