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[あらすじ] 刺青(1966/日)
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★4質屋の跡取りワガママ娘(若尾)が手代(腰抜け&ノミの心臓)と、手に手を取って芝居の道行き気分で駆け落ちする。「だって、イヤな相手と見合いさせられて結婚させられそうなんだもーん。それに隠れてコソコソやるHはアタイの趣味じゃないわよ!」ナンテ言いながら。逃げて匿われた先は船宿の親分の家。「アッシが良いように大旦那には話をつけてやりますから、ゆっくり二人で遊んでっておくんなさいよ」という親分の弁を真に受けて、若い二人は愛欲に溺れる。その隙に親分は娘の両親に「娘の捜索」を申し出て金をせしめ、手代は始末して、娘は芸者に売り飛ばす算段をチャッチャとつけてしまう。芸者から足抜けできない体にするための儀式として、娘の背中に江戸一番の彫り師の手による「女郎蜘蛛」の絵柄が刻み込まれる。愛する男とも引き裂かれた娘は、全ての男に復讐するために、自身を女郎蜘蛛に例えて、せっせと男食いに精を出すのだった。 [more] (ボイス母)[投票(6)]
★2気の強い質屋の娘のお艶(若尾文子)はへっぴり腰の手代の新助(長谷川明男)の尻を叩いて駆け落ちするが、頼って匿ってもらった船宿の主人の権次(須賀不二夫)に騙されて新助は殺され、自らは女郎屋に売られる。そして、刺青師の清吉(山本学)が一生に一度出会えるかどうかの美肌と執拗にお艶に執着する…。谷崎潤一郎の「刺青」と「お艶殺し」から新藤兼人が脚色。増村の第32作。 (けにろん)[投票]