[あらすじ] タイ・カップ(1994/米)
ジョージア州出身でジョージア・ピーチと通称のタイ・カッブ(下記*: トミー・リー・ジョーンズ)は、米野球殿堂入り第1号の名選手だ。各タイトルを総なめし、生涯打率3割6分7厘という凄さなのだが、反面攻撃プレーの元祖ともいわれ乱闘騒ぎは数多く、1シーズンに12人を病院送りにしたことも有名だ。記者でありライターのスタンプ(ロバート・ウール)は、彼本人から伝記の依頼を受ける。本当はどんな人物なのだと、リオの町から離れた山奥に住むカッブを訪れる。冬の大雪の日だった。(まだまだ続きます)
会ってみると、利殖の株売買は抜け目なく、クラシックのクライスラーが好きだというのは良いのだが、黒人、ユダヤ人の偏見者で、いつも酒浸りで全身どこか悪くいつも薬が手放せない、70過ぎの男だった。
タイ・カッブは偉大だ、とまず書けという。全くそんな調子で、段々と嫌気がさしてきたスタンプだったが、ある日、「今夜はリノへ女を買いに行くぞ!」という。酒を飲みながらの、雪の山道の暴走運転!だったが、運転中に彼は父親の事をポツリと話し出した
「おやじは教授、市長、知事候補にもなった男だ。母は、町で一番の美人だった。そして・・・おやじは母に射ち殺された」―このことは書くなよ、とカッブは言った。
リノの劇場では拍手で迎えられた。が、マイクを分捕り「俺の故郷ジョージアでは、今やクソ黒人とユダヤ人がのさばっている」とブチ上げ、大騒ぎになる。そして、その後劇場のたばこ売りの女ラモーナ(ロリータ・ダビドビッチ)を無理やり部屋に連れ込み、銃を突きつけ、裸になれとおどして彼女に覆いかぶさる・・・。数々の悪行の結末は?そして伝記は完成するのか?128分。
原作は、登場人物のアル・スタンプの著書「Cobb:A Biography」。
*邦題は「カップ」となっているが、「カッブ」が正しい。名付ける時に、何かお粗末なミスをしたのだろう。しかし、「カップ」で永年通称になっており、作品では「カップ」、個人名は「カッブ」とした。
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