映画は巴里の俯瞰撮影にかぶるフランソワ=ペリエの饒舌なナレーション(このナレーションを執筆したのはアンリ=ジャンソン)から始まる。アパルトマンの７階に住み沢山の飼い猫に与えるミルク代に困っている老婆ペリエ(シルヴィー)、勤めている工場のストライキの為に銀婚式の宴会に帰る事が出来ないジュール=エルムノー(ジャン=ブロシャール)とその家族、モンマルトルに住む孤独な彫刻家マチアス(レイモン=エルマンティエ)、市立病院外勤助手でインターン試験に落第中のジョルジュ=フォレスティエ(ダニエル=イヴェルネル)とその彼女で写真モデルをしているマリー=テレーズ(クリスチアーヌ=レニエ)、彼女の友人で夢と恋を求めて初めて巴里にやってきたドゥニーズ=ランベール(ブリジット=オペール)、点数が悪いとお父さんから叱られるのが怖い少女コレット=マラングレ(マリー=フランス)とその友達の悪童<海賊>… 巴里の空の下、様々な運命が交錯する。主題歌は有名なシャンソンで、作詞ジャン=ドルジャク・作曲ユベール=ジロオによる「巴里の空の下」と、作詞ルネ=ルーゾオ・作曲ジャン=ヴィーネによる「巴里のこころ」。◆ 全洋画online：www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=18584