[あらすじ] 影踏み(2019/日)
「2年前の件だけど、あの時どうしてあんなに早かったんだ?」吉川「新聞の報道通り。奥さんが110番して、俺が行っただけだ」「それにしては早過ぎた。・・・ところで、あれから奥さんに何かなかったか?」「それは有った。稲村さんが保証人でしくじって、家屋敷を取られて、結局離婚した」。修一は思う―あの時彼女は火をつける瞬間だった。火をつけて何をしようとしたのか?
修一と啓二は競売師の使いっ走りをしている誠(中尾明慶)に会いに行った。「稲村って家の競売にかまなかったか?」「ああ、あれか。行ったけど、手を引いたよ。やくざが付いていたんだ、奥さんによ。落したのもやくざで、激安よ」。
修一は推理した―やくざが絡んでいるという事は、やくざに命じられて、葉子は家を、また夫を焼き殺そうとしたのか? 保険金がダメになったので、競売に切り替えたのか?
修一はいつも火事の夢を見ていた。(過去に一体何が有ったのか?)。それと絡んで修一は葉子が気になった。今どうしているのだろう。
女といえば、修一には恋人の久子(尾野真千子)がいた。出所後まだ一度も行っていない。待っているだろうとは思っていたが、その気になれなかった。一方、保育園で働く久子にプロポーズする男、久能(滝藤賢一)が現われる。
しばらくして一課(殺人担当)の刑事、馬淵(鶴見辰吾)が訪ねて来た。吉川が川で溺死体で発見されたというのだ。どうも殺されたらしい。「吉川も裏取引とか臭い所に手を突っ込んでいたからな。お前、古川と昔からのダチなんだって。出所後、署に来て吉川の囲っている女、葉子の事を聞いてたらしいじゃないか。その女の事で色々もめていたんだろう?」。
吉川が囲っていた?やくざじゃないのか?この事件に修一はもっと奥に潜む闇を感じていた。それと共に、久子のこと、火事のこと、自分の事もこの事件が解決しないと前へ進めないとも感じていた。112分。
横山秀夫の長編推理小説「影踏み」の映画化。
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