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[あらすじ] 装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ 劇場版(2008/日)

銀河を分けた「百年戦争」が終結に向かう頃、ギルガメス軍のペールゼン元大佐(大塚周夫)が軍事法廷に立たされた。敵も味方も区別なく殺戮する、非情の部隊「レッドショルダー隊」の責任者としてだ。情報部のウォッカム次官(石塚運昇)は、彼のファイルに興味を持ち、権限を楯にペールゼンを隔離収容所に移送、拷問を繰り返した。彼の求める情報は一つ、元レッドショルダー隊員キリコ(郷田ほづみ)を始めとする、「異能生存体」と呼ばれる5人の兵士の謎であった。ウォッカムは軍に手を伸ばし、彼らを常人なら生還不可能な作戦に投入する。バーコフ(長嶝高士)分隊と名づけられた彼らは、AT5機を頼りに地獄の戦場へと向かう。〔118分/カラー/ヴィスタ〕
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけの解説です。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







基本的にTVアニメ「装甲騎兵ボトムズ」の前日譚であり、主人公キリコ・キュービー曹長が謎の秘密結社に追われる大戦終結前のエピソードとされている。「百年戦争」とは、アストラギウス銀河を二分する勢力、ギルガメス連合とバララント同盟の戦闘であり、今となってはその原因すら知る者はいない。この戦乱の中で「不死の軍団」を夢見た軍人ヨラン・ペールゼンは、最強の部隊「レッド・ショルダー」を育て上げるが、注目していたキリコの不死の肉体と何者にも屈しない反逆精神を知り、殺害を企てるも果たせなかった…というのが番組終了後発表されたオリジナルヴィデオで語られた経緯である。キリコの青年となるまでの経過は謎に包まれているが、ペールゼンのみは胎児であった彼が真空中で生きていた事実を知っている。

この映画の時代まで戦争しか知らなかったキリコは、終戦直前に味方の基地を襲う作戦に参加させられるが、そこでカプセルに保護されていたスキンヘッドの美女の裸身を見て驚愕する。その経験がのちの彼の運命を決定づけていくのだが、それはのちの話となる。

(評価:★3)

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