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マト・ヴァルトネンの映画ファンのコメント

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989/フィンランド=スウェーデン) 愛しのタチアナ(1994/フィンランド=独) レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994/フィンランド)が好きな人ファンを表示する

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★3レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989/フィンランド=スウェーデン)「その他大勢」の映画。レニングラード・カウボーイズの集団としてのシルエットは、とりあえずそのルックの統一と無表情演技にあるとは言えるが、それはけっして貫徹されず、その雑駁な集合が牽引にゾロつきながら歩きまわる様は、映画の中に主体なき主役としての「その他大勢」という奇態な実存を生み出すことになる。その奇態な実存あってこそ、サウスアメリカ裏街道という背景との微妙な距離感も生きる。[投票(4)]
★4レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994/フィンランド)レニングラード・カウボーイズ・ゴー・ホーム! ヨーロッパ的な陰影と湿潤への親和性、そして「帰郷」と言うモチーフを見るにつけ、やはりカウリスマキはヨーロッパの、しかし越境の作家だと想う。メキシコ部やヨーロッパ部、果ては異邦人としてのアメリカ人まで“相乗り”する赤いバス。はりぼてリーゼントととんがり靴がなけなしな“アイデンティティ”として画面に刻印される。[投票(1)]