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[コメント] 2010年(1984/米)

2010年にもなって米ソが対立してる世界観って何だ。
荒馬大介

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 話の筋は『2001年』で分からなかった部分の尻拭いのよう。まあ『2001年宇宙の旅』はキューブリックだったからあんな映画になったわけで、俗っぽく作ればこうなっていたはず……とあえてフォローしてみる。とはいえ米ソの対立を宇宙にまで持ち込み、一触即発というところまで来て最後の最後で平和へのメッセージがババンと登場、やっぱり平和が一番さチャンチャン、という収め方もいいのやら悪いのやら……。まあ、決して“駄目”とも言えないのだが、せめて前作がああなのだからもう少し崇高な感じにしてくれよ、と思ったのも事実。

 それにしても気になるのは『さよならジュピター』との共通点だ。本作のラストで、木星が太陽となるというオチに一瞬「おおっ」となるも、どこかデジャブを感じたのでよくよく考えてみたら、辿り着いたのが同年公開の小松左京原作作品『さよならジュピター』における“木星太陽化計画”。なんだよ、そのマンマじゃねえか! というか小松の方がパクったのか。しかも『2010年』よりも面白くないし……そりゃ日本のSFが衰退もするわな。

(評価:★3)

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