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[コメント] 永遠の0(2013/日)

泣かせどころ作りは上手なのは認めるが、どう考えても???な主人公に何で感動しなきゃいけないのだろうと、観賞後不愉快になった。
Lacan,J

臆病者、卑怯者と落としておいて、その後実はとても良い奴なんだと持ち上げ、最後はヒーローになって大団円。

前半部分で戦闘から逃げているのはどう考えても敵前逃亡、万死に値する行為だ。ヤクザの親分が言う「九死一生なら命を賭ける価値がある」段階で「零死十生」の態度はどうよ。「自分一人が死んだところで戦況は変わらないが、自分の家族は人生が変わる」などと語り、明らかに無責任な卑怯者だ。これが主人公の本質だ。

特攻隊出撃で、無駄死にしてゆく仲間の姿をみて、初めて自分の価値観が彼らの犠牲の上に成り立っているということに気づいて悶絶。さすがに恥を知ったというわけだ。だが今更何を?既に前半部でも彼は戦闘を回避し、死にゆく他の仲間の犠牲の上に立っていたのだから。

原作は未読だが、映画の中では主人公は到底共感できる人物でない。

しかも監督は泣かせどころがうまくて、余計癪に障るときた。 ああ、この映画嫌いだ。

あと孫役の男優はお気の毒。泣いてる演技くらいしかなくて、やりがいなかっただろうなぁ。しかしあの変顔もどきの泣き顔はどうにもならんね。

(評価:★2)

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