[コメント] 穴(1957/日)
個人的に和田夏十にハマッてしまった。久里子亭は、市川監督と和田さんの
共作の時に使うペンネーム。もちろんこれ、アガサ・クリスティーのもじり。
こんな女性がいたのかと思うくらいカッコイイ女である。和田夏十って。 (生きていたら80歳のばあさまなのに、文章がとても小気味良い) 市川崑監督が、崇拝してやまないのも「和田夏十の本」を読むと よくわかるし、なんて粋な方! と自分も夏十信者になってるのがちと笑える。
あとがきに市川監督が、 「夏十さんが亡くなってから、あの人の文章を読むと、いつも泣いてしまう。 だから繰り返して読まないようにしている。だが、つい読んでしまう」 なんて書かれると、市川監督のミューズだったんだな、とつい 自分もホロホロという気分にさせられてしまう。
アラーキーに陽子がいて、阿部薫に鈴木いづみがいて、 ディエゴ・リベーラにはフリーダ・カーロがいて、 山野一にねこぢるがいたように、市川監督に和田夏十。 男はミューズの存在なくして芸術家になれんのだよ、とジェンダーが女である私なぞは思ってしまうのは、あまりに単純な考え方だろーか?
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