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[コメント] 眼には眼を(1957/仏=伊)

タイトル(邦題)が何故こうなのか、わからないのですが、こんなに怖ーい作品だとは、夢にも思いませんでしたよ。
よちゃく

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







例の砂漠地帯へと舞台が移り、そこから怒涛の復讐劇開始!! なんですが、そこに至る前までも見ごたえありますよ。

 私用とか、疲れてるとかで医師としての責務を果たさない主人公、業務時間外だろうが、開業医なんだから、世間の評価を上げるという、自分自身の為にも診察すべきなんでしょうか? 後にとんでもない報復を受ける原因が、主人公である医師の、仕事に対する怠慢なんでしょうか? しょうがなかった、で片付けるのは簡単ですよ。             例えば自分が主人公だったら、診察しませんね、確実に。 お酒も入って、疲れもピーク、眠い、しかも蒸し暑いときたら、とっくの勤務時間外にまともに患者は診れないですよね。

でも某国の医療ミスの問題とかって、ほとんどは医師や看護士の怠慢、あるいは人手不足が原因らしいです(雑誌程度の知識、確信なし)。 でも人命に直接携わっている職業の方々には、この主人公のような、言い訳は苦しいのでは?と、ちゃんと責任感もって対応しろ!と。 

でも私に言わせれば、この主人公は、交通事故にあったような、気の毒な人としかいいようがありませんね。

アラブ系の人が、別の病院を探してる途中に車が故障したらしくて、放置された車を、翌日発見するシーンなんかは、非常にリアリティを感じました、身近に起こっても不思議ではないと、息たえそうな奥さんを必死に励まそうとする、アラブ系の人を容易に想像できました。                                                       怒りの矛先をすべて主人公に向けてしまう、盲目的で感情的な所(後の砂漠の場面では途中まで見せない)と、奥さんの死後、短期間であれだけの復讐を計算高く仕組む、冷静さ、立ち直りの早いとこなんかは、とても理性的ですね。

常に一対一の局面の多い後半なんかは、とても緊迫感があって、とっても怖いんですが、二人以外のキャラが出てくると、ホッとするのは、私だけでしょうか? 

ラストは、語るまでもありません・・・

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)モモ★ラッチ[*]

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