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[コメント] 親分はイエス様(2001/日=韓国)

本筋がキリスト教への目覚めなので、私にはのめり込めないが、そのズレが「笑い」にもなったり、かなりきちんと作られているので、見所は多い。031101
しど

冒頭画面に、協賛だかで日本各地の教会名がズラーっと並ぶ。それを見て、宗教映画にありがちな安っぽい人情劇かと思ったが、前半のヤクザの抗争シーンなんてかなりの迫力で、「え?こんな映画に教会が絡んだの?」なんてぽかーんとしてしまう。

そして後半の懺悔への旅。登場人物達のキリスト教へのめり込み方に異教徒の私は感情移入ができなくなるんだけど、のめり込み方がどこかいびつで、キリストが十字架を背負ったからって本人も巨大な十字架を背負っちゃうし、背負うって割には重い十字架を持ちやすいようにってんで車輪つけちゃうし、懺悔の旅の途中にいちゃもんを付けてきたチンピラはボコボコにするし、日本に飽きたらず韓国まで行っちゃうし、いろいろ一人ツッコミを入れつつ、ついつい別の見方をして随所で笑ってしまう。

それでも楽しめるのは、渡瀬、奥田を始め、名の通った役者達が熱演しているからだろうか。行きすぎた真面目ぶりも徹底すれば、「笑い」という奇跡にも変わる。宗教と妻への絶対的愛情の吐露なんて、かなり恥ずかしいんだけど、そういうのも晒しすぎた分だけ、かえってちょっと感動的だったりもする。

この映画の本筋「キリスト教への帰依」が何か別のモノだとしたら、もう少し違った印象を持っただろうけど、映画の作り自体がしっかりしているから、そんな私にも十分楽しめたという、ちょっと風変わりな作品であった。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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