ロウ・イエは『シャドウプレイ』しか観ていないのですが、嫌いじゃない。まあ、大好きってほどでもないけど（笑）。今回鑑賞の動機はオダギリジョーとコン・リーです。

『紅いコーリャン』からの長いお付き合いのコン・リーが『妻への家路』でだいぶ年とったな、もうすっかりお婆ちゃんだなと思ってたら、私とあまり変わらない年齢ですよ。アクション、キレキレじゃないですか。キレキレか？てか、強すぎ。

この映画、終盤は香港映画的な面白さはあったのですが、全体的に余計なものが多すぎる気がします。そもそもエピソード多すぎ。元夫のクダリ要らない。女優のクダリ要らない。話の主軸が何なのか分からない。

で、話が盛り沢山なのに、見せ方までゴチャゴチャしている。もはや何が起きているんだか分からない。この見せ方、終盤のアクションシーンには有効だけど、それまでの状況説明には向かない。ある意味、情報過多なんですよ。

ロウ・イエは、もう少し「引き算」を覚えた方がいい。

（2023.12.27 アップリンク吉祥寺にて鑑賞）