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[コメント] 倫敦から来た男(2007/仏=独=ハンガリー)

138分の映画だが45分で済む内容
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







何がビックリするって、ティルダ・スウィントンのフランス語が吹き替えなんだけど、口が全然合ってないの。ハンガリーのベテラン俳優とかいう人が刑事役なんだけど、英語もフランス語も吹き替えの口が全然合ってないの。 おそらくこの映画、「映像美」「緊張感」なんて言葉で賛辞されるんだろうけど(実際予告編を見た時はそう思ったよ)、よく見るとすっごい雑なの。 もうね、倫敦から来ようがブダペストから来ようが、何だっていいんですよ。

例えばカメラワーク。ほぼ1シーン1カットなんだけど、ほとんどワンパターン。 主人公以外の物や人を写す→主人公を写す→主人公以外の人物を写す。 ほとんど全部このパターン。飽き飽き。 しかもカット尻が長い。無駄に長い。このカット尻切るだけで30分は短くなる。 このカット尻、余韻とかなんとかの意味があるかというと、意味がないどころかかえって悪材料になってる。

脚本は完全に主人公視点で一貫しているのに、カット尻は別人を延々写す。要するに、演出は主人公から離れてしまっている。一体何がやりたいんだろう?ただただ雰囲気だけ先行してるだけで、そこに特別な何かがあるようには見えない。 そんなことより、もっと描写すべきことが山ほどあるだろうがよ。 ファーストカットわずか5分で嫌になった映画。

余談

あんまり無駄に長い映画なのに、最後のテロップでSpecialThanksを一人一人出してるのに腹がたって「そんなもん一人ずつ出さんでもよかろうよ!」と映画館で声出して言っちゃった。

(10.01.03 渋谷シアター・イメージフォーラムにて鑑賞)

(評価:★1)

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